建築材料

更に、湿り空気について考える場合、暖房器についての知識と選択が重要な要素となる。これまで一般に広く普及したものとして、開放型(煙突のないもの)のストーブがあるが、石油、都市ガス、プロパンガスのいずれを燃焼させても水蒸気が発生し、室内に拡散する。最近、移動が便利という理由で広く使われている温風式のファンヒーターでも同様に水蒸気が発生し、拡散してしまう。一般には、温風型の暖房器は室内の空気を乾燥させると、誤解されている。このため加湿器を併用する例があるが、結露の被害を増す原因となる。開放型の石油ストーブなどで、お湯を沸かしたり、煮炊きをするなどは、住宅の寿命を縮める行為で、絶対にしてはならない。住宅内で水蒸気が発生すると、外に向かうと同時に、内部にも拡散する。例えばキッチンでの炊事などによる水蒸気は、隣接する居間で暖房している場合、外側に向かうと同時に、隣接している非暖房室(脱衣所など)に向かって拡散していく。部屋が閉め切ってあっても、扉の隙間や壁材料の透温によって、ほかの部屋に流れてしまう。昔の住宅は、隙間だらけで、室内での水蒸気の発生はなんの問題にもならなかった。しかし熱損失が大きく、燃料の浪費につながっていたのも事実である。地震が起こってからでは遅い。建物設備の地震に向けた先行投資なら、←ここから情報を探せます。この時代の建築材料は、今日の新建材と違って、湿気を含んで外に出さない性質のものが多く使われていた。例えば、柱は、一・八リットルの水分を含むことができた。この性質によって、ある程度の水分は保有水として材料に蓄えられ、水蒸気量が減少してくると放出されて調整の役割を果たしてくれたし、建築材そのものも乾いたものだった。無垢材や漆喰などの塗り壁を多用することにより、我が国のような多湿の国では、室内の調湿作用を図ることができたのである。

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